バラの香りが、女性特有の悩みやストレス解消に効果があることは一般的に知られていますが、認知症予防に効果があるということは知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は脳神経外科の天野 惠市先生が書かれた本「ボケたくなければバラの香りをかぎなさい」をご紹介します。
認知症のメカニズムやどのような方が認知症になりやすいか、認知症を予防する方法など、認知症について網羅された内容でとても読み応えのある本です。
難しい言葉や専門的なことも書かれていないので、あっという間に楽しく読むことができました。

自分も親も最後までボケずに、家族に迷惑をかけることなくこの世を去れればいいなと思っているわ。

バラの香りをかぐことで認知症の予防ができるなら、こんなにいいことは無いね。
脳神経外科医の天野 惠市先生とは
天野 惠市先生は、東京脳神経外科センターや水戸中央病院で脳外来を担当されている脳神経外科医です。
昭和16年に奈良に生まれ、東京大学医学部医学科を卒業された後、国内外の病院で脳神経外科医としてのご経験を積まれました。
NHKの「今日の健康」に出演されたり、脳やボケについての著書もたくさんあります。
バラ(特にダマスクローズ)の愛好家でもあり「脳とバラ」という本も書かれています。

今回ご紹介する「ボケたくなければバラの香りをかぎなさい」よりも少し脳についての専門的な内容だったので、興味がある方は続けて読んで見ると面白いかも。

東京脳神経外科センターの医師紹介ページに顔写真も掲載されていました。
朗らかな素敵な表情をされています。
認知症の初期症状はにおいがよく分からなくなること
「脳とバラ」にも書かれていましたが、認知症の初期症状はにおいがよく分からなくなることだそうです。
食事をしている時に何もにおいを感じなくなったり、不快なにおいや心地良いにおいが分からなくなったら要注意です。



何故バラの香りは認知症の予防になるのか
人間の脳は自分の好きなことや楽しいことをしていると活性化されるそうです。
そこで毎日好きな花の香りを楽しむことをすすめられています。


基本的に自分の好きな花の香りをかいでOKですが、天野先生はバラの香りを特におすすめされています。
バラは香りを形成するにおい物質(揮発性化学物質)は 14 種類もあり、それが複雑に混じり合うことで、あの官能的とも言える香りになっています。こうした自然が作り出す、変化に飛んだ香りは、脳に対しても複雑な刺激を与えてくれるのです。
(中略)
香りは脳を刺激し、回復不能と思われた心の深い傷を癒やしてくれることがあります。その中でも、バラの香りは、認知症を予防・緩和する効果が期待できます。
バラの香りをかぐと、脳全体に喜びの感情が広がっていきます。反対に、悪い香りをかぐと脳全体に不快な気持ちが広がって、脳の機能を低下させます。それほど嗅覚は脳にとって影響力が大きいのです。
まさに、「ボケたくなければバラの香りをかぎなさい」。そうです、バラの香りこそが、認知症回復の決め手です。
出典:ボケたくなければバラの香りをかぎなさい(天野 惠市著)

でもダマスクローズはすぐに香りが飛んでしまうから、化粧品メーカーさんたちは日が昇る前に摘んでダマスクローズオットー(ダマスクローズの精油)を抽出するって言ってたわ。
ということは良質なダマスクローズオットーを使っていたり、ダマスクローズの配合率が高い化粧品の香りを楽しむのが効果的かもね。

ダマスクローズの切り花はなかなか手に入らないしね。
私の脳外来を訪れる認知症の女性に、化粧をする習慣がある人はまずいません。すべてのことが 面倒になってしまうので、 化粧などするわけがないのです。
私は化粧の習慣が脳の老化ストッパーとしてかなり有効であることを知っていますので、いつもこんな風に言っています。(中略)
化粧の効果として大きいのは「香りの記憶」です。化粧品はとても多くの香料、香水を使っています。若いころから繰り返してきた、メイクをするという「手続き」で脳が刺激され、さらに昔から使っていた化粧品の香りにも脳が刺激をうけます。
出典:ボケたくなければバラの香りをかぎなさい(天野 惠市著)

正直、毎日お化粧をするのが面倒で「なんで女性ばっかり!」と思うこともあるけど、これからは認知症予防と思って楽しむことにするわ。
ダマスクローズオットーを使ったおすすめ化粧品はこちら↓
イラン産のダマスクローズの花約32Kgから抽出したオイル。人工的なバラの香りとはまったく別物の、華やかで濃厚な最高の香りです。さらっとしていてべたつかず、顔や体、髪の毛など全身に使えます。
ブルガリアのダマスクローズと天然水からできたローズウォーター。気分転換したい時に、お顔や体にシュッとスプレーできて便利!とっても甘くて濃厚な香りがします。
なんとこれ1本で、化粧水、乳液、美容液、クリーム、パックの5役をこなしてくれる、とっても便利なローション。エイジングケアにも徹底的にこだわって作られています。甘く華やかなのに甘ったる過ぎない、クセのない優しい香りで使う度に癒やされます。
その他の認知症予防方法
天野先生は、バラの香りをかぐ以外の認知症予防方法も教えてくださっているので、いくつかご紹介します。
人と会話をする

会話をするとすごく頭を使うもの。
相手に分かりやすく伝えるのが面倒で、人に会いたくない時さえあるわ。

自分から話しかけるところがポイントなんだって。
本書には具体的にどれくらい会話をしたら効果的かも書かれています。
魚をたくさん食べる

この油は認知症予防にも非常にいいので、天野先生は積極的に青魚を食べるようにと言っているよ。

運動する
天野先生は、勝ち負けの要素が強いスポーツや会話が多く含まれるスポーツ(ゴルフやテニス、ボーリングなど)をすすめられています。

ウォーキングなどから始めるのが良さそう。

本書にはおうちで簡単にできる運動もいくつかイラスト付きで紹介されています。
高齢者でもできる程度のものなので、ご両親と行うのも良いかも知れません。
その他にも認知症の予防方法を、いくつか書かれています。
どれも日常に取り入れやすい内容ですので、是非お試しください。
まとめ


人の目を気にせず、自分の好きなことを好きなだけやって人生を楽しむのが認知症予防になるんだと分かったよ!

ポジティブばんざいだね!
バラ色の人生を目指すあなたにも是非読んで欲しいな。